【report - 野獣他、フュージョン関係のレポ】





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茶屋町吾郎さんのレポートです。ありがとうございます。

■1998年2月16日
櫻井・神保SESSION Vol.2 at 六本木ピットイン

メンバー:櫻井哲夫(b)、神保彰(ds & DTX)
guest … 鳴瀬喜博(b)、橋本達也(b)、リンカーン・ゴーイング(b)

一通り、アルバム『MEGA db』からの4曲をまるで光速のスピードで弾き終えた後、さらに「ウワァオッ!」っていうような世界が待っていたとは…。「櫻井哲夫Presents」と銘打った3日間の最終日を飾ったこの日は、ナルチョら3人のベーシストがやってきて、この日は国民の祝日でもないのに「ベースの日」になった。でも、翌日は「お耳」だけでもいいから休日にしたかった… なんてね(笑)。とにかく、この日は凄かったんだから!

この日最初のゲスト、「お待ちかね」のナルチョが登場すると観客は歓声を上げて迎えた。ステージに上がるなりマイクを取って、ナルチョは初めてナマで眼に触れた『MEGA db』のふたりのプレイに早くも「ホメ殺し」のジャブ。昨年の「バースデー・ライブ」以来の共演というか対戦に先手を打つ。そして、櫻井哲夫とナルチョ、神保彰のドラムを交えた世にも珍しいツインベースのトリオの演奏は、ナルチョのソロ・アルバム『BASSQUAKE』から<WALK DON'T RUN>で始まった。<WALK DON'T RUN> て?、そう、ベンチャーズで有名なあの曲。「じゃぁ、さぞかしニギヤカだったんだろうねぇ」と思ったアナタッ、チョット違かったんですねェ。実はナルチョの<WALK DON'T RUN>には、「KEEP ON COOL」っていうサブタイトルが付いているんデス。だから、オープニングは予期していたものとはウラハラな展開。ドラムが淡々としたビートを刻む静粛な中をふたつのベースは「腹の探り合い」みたいな感じで弾いてくる。ときおり、ハンマリングを「バシッ」てキメていくと、ナルチョとサクちゃんは、ふたりして何か含んだような笑みをこぼす。「ん、んん…?」なんて思っているうちに次の曲は、またまたナルチョのソロ・アルバムから今度は『STIMULUS』に入っている<TENOR FOR YOU>というスローバラード。ナルチョはストゥールに腰掛けて完全にロン・カーターの気分で弾いていくのを観ていると、この人の奥の深さを思い知らされるかんじ。カシオペアでもこういうかんじは見せるものの、ここまで悦には入った深さはなかなかない。そして、トリオ編成最後の曲は、カシオペアの…ても最近の曲だけれども<JUICY JAM>。ここで、とうとう来た!。ナルチョとサクちゃんがメンチ切って、重低音をぶつけ合う。もう、もう…、客席は、これには覚悟あってもなくても堕ちてしまったよう。

ライヴ後半は、急遽、決まったゲストプレーヤーのリンカーン・ゴーイングを迎え入れる。見た目は真面目なガイジンさんという雰囲気のひと。ベースを背負っているよりは、コンピューターの端末を打っているほうが似合うと思ったのは僕の勝手な想像だ。ステージの上では名(迷?)司会者、櫻井哲夫によって氏の紹介と輝かしい経歴が述べられるが、横にナルチョがいたとあっては、ついついマンザイになってしまう。先日、青木智仁氏が、あるセッションのMCで言っていたけれどもフュージョンのライヴでMCが重要視されるのは日本だけ、つまり日本のフュージョン独特だという。これを踏まえて観ていたら、さぞリンカーン氏は不思議な思いでいたに違わない。そんなこんなで、スリーベースとなったステージは、また(×3)ナルチョのソロアルバム『BASS METALS』から<HOW'S YOUR MAMMY>。オリジナルでは、ナルチョ、櫻井哲夫、そして清水興のスリーベースでやったというから、この日の選曲にはまさにもってこいの曲。そして、このスリーベースのメンバーでさらに押し倒したのは、また(×4)ナルチョのソロアルバム『BASS BAWL』からの曲で<PHYSICAL FREEWAY>。ナルチョがゲストだから、こんな感じでやっていくだろうなと思ったものの、ここまで来ると「ウワァオッ!」なんて驚きを通り越しちゃう。イントロからコーダまで全てのフレーズがベースで、上から下まで全ての音域がベースで、それも3台も使って奏でられていく。あの神保彰のドラミングが全く印象に残らないようなサウンドになって。とにかく観客は逃げ場を失った…

最後の曲で、この日最後のゲストであり4人目のベーシストを呼んだ。それは何を隠そう、サクちゃんにずっとローディーで付いていた橋本クン。いつもの「THE 櫻吹雪」Tシャツからモード系のスーツに身を包んでステージに上がった彼は照れながらも、イッパシのミュージシャンぽく見えカッコイイ。そして、ナルチョの曲で綴った「ベースの日」を締めくくったのは、ようやく持ってきたサクちゃんが書いた<CLUB WIRED>。おそらく六ピのステージ史上初のベーシスト4人が出す渦巻く重低音は、ただ圧巻。はっきり言って凄かった、いろんな意味で

アンコールは、こんだけ観客の「耳」と「感覚」を麻痺させたというのに、サクちゃんがナルチョとリンカーン氏をバックに廻して、裏ワザというか、もう反則ワザで弾きまくった<45 ℃>。もし、是ちゃんや野呂さんが観ていたら絶対に怒る。でも、凄かった、こっちはストレートに!





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