■1998年5月3日
RAG創業十七周年記念 百花繚乱生演奏 東原力哉5DAYS 3日目〜野獣王国〜
メンバー:東原力哉(Dr.)、是方博邦(G.)、鳴瀬喜博(Ba.)、難波弘之(Key.)
本日のテーマ:「インディーズ時代よさようなら、大ブレイクだぜ野獣王国レッツゴー」
予定時間をやや過ぎ、拍手に迎えられてメンバー登場。赤いレンズのサングラスをかけてステージに向かう力哉さんに思わず笑い声が・・・ますます見た目がそっち系ですぜ?力哉さん(^^;)もう似合いすぎ・・・。 力哉さんのカウントで演奏スタート。1曲目は野獣王国インディーズ1st.CDに収録されてる「鉄腕アトム」。演奏する度にどんどん馬力を増していくアトム・・・今や向かうところ敵無し状態ですな(^^;)以前はCDとほぼ同様の長さで演奏することも多かったが、ここ最近はキーボードソロに続き曲中に4小節ごとのソロ回しが聴くことができる。オルガン系の音色で攻めてくるキーボード、ディストーションをきかせたギター、ナルチョも負けじとディストーションをきかせ、ギターにも負けない高音のチョーキングかまし、ドラムも手数の嵐の中、鋭いハイハットのopen-closeが入る。こーゆー短い小節数を決めてのソロ回しの中にも、メンバーそれぞれ「野獣ぶり」が現れてるところは、さすがは野獣王国を名乗るだけのことはある(^^;) なんと一言もMCなしに(^^;)続けて2曲目。曲は5月22日にキングレコードより発売されるCDに収録される予定の割とポップな曲の「アリス」。どうやら曲の進行は、先の4月27日に東京渋谷Egg-manで行われたライブと同じようだ。 イントロのゆったりとしたノリのいいベースラインに合わせ、難波さんがシンセで効果音を入れていました。これには他のメンバーも「おっ?」という顔をしていました。多分今回初めての試みなのかな?しかし・・・この曲は去年初めて聴いたとき、「うーん、良い子のフュージョンって感じで野獣っぽくないなぁ・・・」ってのが僕の最初の印象だったのですが・・・何回もやり倒した曲だけあって今ではすっかり野獣色に染まってますね・・・野獣に犯されたアリス・・・うーん(^^;) 軽快な難波さんのキーボードソロが心地いい。キーボードソロの時のナルチョのベースラインも好きなんですよ。 「大ブレイクやな、野獣王国!!」そのナルチョの言葉通り、今日のRAGは満員御礼状態。立ち見のお客さんもぎゅうぎゅう詰め。「あんたらだけやわ・・・こないだ東京でやったけど、こんなに入らんかったんよ・・・」と是方さん(^^;)。「久々にすごい入ったなぁ・・・みなさん今日はこのバンドやるということを前提として・・・来てくれました?」という是方さんの問いかけに拍手喝采の嵐! 是方さん:「野獣王国の2枚目、今月出ます!よろしくー!5月22日!」お客さん:「いえぇ〜い!(&拍手)」ナルチョ:「5月22日〜!」お客さん:「いえぇ〜い!(&拍手)」是方さん:「5月22日〜!」お客さん:「いえぇ〜い!(&拍手)」ナルチョ:「5月22日!5月22日ぃ〜!」お客さん:「いえぇ〜い!(&拍手)」・・・メンバーもお客さんもノリのいいこといいこと・・・(^^;) 「ついつい、君の姿を見て興奮してしまった・・・」とナルチョ。是方さん:「これMCのマイクデカくない?」ナルチョ:「今日音デカいよ・・・今日は普段の5倍の音出してるね」是方さん:「いやぁ、いつもと同じだと思うけどなぁ・・・」ナルチョ:「早くも耳が痛いですね。自分の音じゃないですよ?人の音で・・・自分の音以外は騒音ですからね」是方さん:「よ〜ぉ言うわ!」 ・・・まだ2曲しかやってないのにこのノリ(^^;)。 「是方ちゃんが5曲書きましたが・・・変な曲ばっかしなんだけど・・・難波ちゃんが1曲で僕ちゃんが1曲で・・・力ちゃんが1曲持ってきたの・・・書いたんじゃないよ?持ってきたの」なんていうナルチョのささやかなイヤミに力哉さんはバスドラで対抗(^^;)「カバー曲が8曲、僕のオリジナルが12曲・・・」なんていうナルチョのジョークに「ちょっと曲入れすぎたかな・・・57曲やったっけ?」と是方さんもノッてくる・・・おいおい、何枚組なんだ?(^^;)しかし、アルバムはかなりの自信作らしく、「家帰って聴いてもね・・・CASIOPEAよりいい」なーんていう発言まで飛び交うほど・・・誰の発言だったかは想像におまかせしますが(^^;) 「今日ね、レコードよりもね、もっとすばらしい君らにプレゼントがあるんだよ。涙流して喜ぶよ・・・春夏秋冬や・・・しかも!春夏秋冬のニューバージョンをご披露します」というナルチョの言葉にに拍手と歓声の嵐(^^;)。よくしゃべるナルチョに呆れてる他のメンバーに気づいて、「ごめん、俺しゃべりすぎてる?目を覚まさないと・・・しゃべると目が覚める、演奏すると眠くなっちゃう」とナルチョ。 「MCつなぎの曲やります」という是方さんの言葉で3曲目へ。 3曲目は野獣王国のライブでは久々に演奏曲目に加わった「スリー・ファンク・ベアーズ」。ナルチョの低音をいかしたベースのフレーズがかっこいい。今回のアルバムには収録されなかった曲なのだが、次回のアルバムにはぜひとも収録してほしいね。以前は力哉さんのカウベルが曲中には入ってなかったと思うのだが、サルサのリズムで刻まれるカウベルがまたかっこいい。 この曲は、以前1996年8月27日に六本木PIT INN で行われた東原力哉4DAYS LIVEの初日に「野獣王国NIGHT」としてライブを行った時に、アンコールとして演奏されたことがあるが、その時力哉さんがシャレでイントロだけで止めてしまったことがあるので、この曲を聴く度にちゃんと最後まで演奏してくれるかどうかちょっと不安になったりします(^^;)。もちろん今回は最後まで演奏してくれましたが(^^;)。
「・・・MCや・・・」と是方さんは苦笑いしながらメンバー紹介へ。 まずは難波さんを紹介し、「昨日も濃かったし、今日も濃いし・・・」と是方さんが言うと、「全然違いますね、濃さの内容が・・・」。昨日の5月2日は「裏センス・オブ・ワンダー」。メンバーは難波さん(Key)、力哉さん(Dr)、大谷令文さん(G)、バカボン鈴木さん(Ba)・・・うん、確かに濃いね(^^;)。その後難波さんは「ディメトラ」で踊ったのはバカボンだけだとか、プログレはどーせ人気ないから、今度の3Daysも吉田美奈子の日だけいっぱいになるんだから・・・とスネたりしてました(^^;)。いえいえ、僕は3Daysの「センス・オブ・ワンダー」行きますよ♪ あと、ニューアルバムでの難波さんの曲は、なんと!4/4拍子だそうです。これには会場からも「おぉ〜!」と声が出るほど(^^;)。難波さん曰く「ポップな曲」だそうで。「ポップ」を強調してました。「俺の曲途中で3/4なるし、ナルチョも7/4になるし・・・」と是方さん・・・これは「ディメトラ」を馬鹿にできなくなるぞ?(^^;) 続いて力哉さんを紹介。タムに頭がつくほど(実際ついてましたが(^^;))深々とおじぎ。 是方さんが言うことには、ニューアルバムのために力哉さんが持ってきた曲はバラードだそうです。ブラシが似合う曲だそうで・・・ってな話になると、力哉さんはドラムのブラシで髪をブラッシングし出すし・・・せっかく力哉さんの選んだ曲を良いよ〜って言ってるのにね(^^;) その後今年は「夜音語り」じゃなかったんで力哉さんは「RAGは二度とやらん!」なんて言い出すし(^^;)。でも7月にRAGで野獣のライブがあるのを知らなかったらしく、「しゃーないなぁ、村上"秀タ"ポン一呼ぼうか?」って難波さんは言い出すし・・・「でもちょっと音小さいからダメかな?文句多いしな」・・・うーん問題発言?? 割と短めに力哉さんの紹介は終わり、「ベースナルルン!!」とナルチョを紹介。すぐさま力哉さんは怪しげなリズムでフロアタムを手のひらで叩き出し、ナルチョはそれに合わせて怪しげな歌を唄いながら踊出し・・・(^^;) 「やっとしゃべりがまわってきましたね・・・耐えに耐えて話を聞いてましたけども・・・ベースっていうのは、陰の・・・縁の下の力持ち・・・たまには日なたになって、野獣王国を底辺から支えて、いわゆる土台工事・・・」なーんて言ってるもんだから、「怒るぞ!?こらぁ!」とついに力哉さん怒り爆発!(^^;)。 その後ニューアルバムの話しに。「ジャケット最悪なんです」だそうで。タイガーバームのパロディだそうな・・・どんなんだ?(^^;)中ジャケットに、難波さんがMAC USERで連載の際にイラストを描いてもらっていた、とり・みきさんのマンガが見られるそうな。 あとナルチョはレコーディングでもこのまんまでみんなを笑わせてくれ、晩御飯すむと大人しくなるんだけど、その後夜の帝王力哉さんが元気になって場を盛り上げてくれるとか・・・つまり野獣王国はレコーディング中も飽きなかったそうで。 ここに書いた300倍くらいのナルチョのMCの後、ナルチョが是方さんを紹介。是方さんが「Power Jungleツアー」の話をすませると、「さ、曲行こうや。俺ら本来はバンドマンやで。咄家ちゃうよ」という、ナルチョの会場を呆れさせる言葉でMCタイムはしめくくられ、次のアルバムにも収録されてる「ピンクウルフ」。 力哉さんのドラムの連打から入り、あの物悲しいような、それでいて壮大さを感じさせるイントロがスタート。是方さんのメロディーをとる泣きのギターにはいつも聴き入ってしまう。そしてそのメロディーを支えるナルチョの淡々としたベースライン。これがさっきまでナルチョとしゃべっていた人とは思えないほど(^^;)。別のメンバーでの「ピンクウルフ」の演奏も聴いたことがあるけど、やはり野獣王国での演奏が一番ぴったりのように感じる。 曲自体は僕の中では「一匹狼」のようなイメージなのだが・・・うーん、なんて表現すればいいんだろ? 演奏終了後MCへ(^^;)。「それでね・・・野獣王国の教則ビデオ出ること決定したんのんよーん」と陽気に是方さん。5月22日に発売されるCDの「Power Jungle Tour」に2週間も出て、その後1日休んで次の日の7月7日に録るという強行スケジュール・・・もうライブのノリばっちりでしょうね(^^)。ビデオは各パート計4本発売とのこと。そこでナルチョが「俺が5本売れてな、力哉が1本、難波が2本で是方3本・・・誰が1番人気や?・・・親戚多いほうが勝ちやで」「シビアやな、それ!」って是方さんも笑ってました(^^;)。その後5月22日に発売されるCDにMC編のカセットを抽選でプレゼントするかも・・・なんて話しをしたら、お客さんから「全員プレゼントにして〜!」「初回限定!」なんて声が挙がるもんだから、「そんなに曲よりMCの方がいいんか!」と是方さん(^^;) 「よし!君らの熱意が僕らを動かした・・・もし話流れたら俺家でつくるわ・・・」とナルチョが断言!さてどうなることやら・・・(^^;) 「次の曲やるのも最後やな・・・難波さんの曲といえば・・・?」と是方さんが言えば、「ディメトラ!!」と会場のお客さん。「どーせみんなこの曲嫌いだからなぁ・・・ニコニコやってくれるのはリッキーとバカボンだけだもんなぁ・・・」とスネてる難波さん(^^;)。「今日は俺泣きながらやるで?」とナルチョ。「そりゃもう二度とやらないから?」という難波さんの問には答えてませんでしたが(^^;)。 「最後だからみんな手拍子でやろうよ!」とナルチョが言うと、「できんできん」と会場から声が(^^;)。それでも最初はみなさん手拍子はしてましたが・・・。 そして今日で最後の演奏となる「ディメンション・トラベラー」の演奏スタート。 僕がこの曲を初めて聴いたのも「野獣王国」での演奏で、カウントがとれない、すごく複雑な曲だなぁ・・・ってのがやはり第一印象だったんですが・・・何万回もやり倒している最近の野獣王国の「ディメトラ」の演奏はすごく普通の曲に聴こえてしまう。難解さを感じさせないというか・・・変拍子を感じさせないというか・・・でもカウントを気にしようとするとわけわからなくなるのは毎度のことですが(^^;)。途中の短めのベースソロは、ちょっといつもと違って音をうねらせてましたね。いつもはわりとノーマルな音なんですけど。今回もお客さんは最後まで手拍子は続かなかったですね(^^;) 「やっと半分だな・・・まだ半分やで?」とナルチョ。誰のせいだっつーの(^^;)。 「私事で申し訳ありませんが、是方のHPがもうすぐできます!野獣王国のHPとリンクさせます」と是方さん。ついに是方さんのHPですか・・・あ、もちろんリンクしておきましたんで。 「宮崎のフェニックスのジャズフェスが野獣王国決まったんです・・・が・・・鳴瀬さんがダメで・・・野獣王国特別編という感じで、元センスオブワンダーのモットさんが入って・・・ナルルンは本業の方のT-SQUAREが忙しいみたい」と是方さん(^^;)。「いいよ、最近ラジオクラブだってどーせ俺クビなんだから・・・アクマが入ってやってるんだから」とナルチョ。そうそう、最近アクマが目立ってますぜ?(^^;)ナルチョがいないのをいいことにいろいろ言ってるもんなぁ(^^;)「スクェア忙しいからな、めちゃくちゃ・・・今度メンバー代わってキーボード難波弘之がやってる・・・T-SQUAREも変わるな」・・・難波さん違いですね・・・もう、誰も止めないから初めて来た人は頭こんがらがってるだろうな・・・(^^;) 割と短めにMCが終わり、1st.アルバムに収録されてる「TEARS OF MERMAID」。ヴォリュームペダルを使ったギターのクリーントーンのイントロがいい感じの曲なのに・・・なのに・・・是方さんのふと弾いたフレーズに、「その曲知ってる」とナルチョが言ったがために、その後是方さんがサンタナの名曲のワンフレーズを弾いたり、ナルチョの本業(^^;)のT-SQUAREの名曲「TRUTH」のワンフレーズが出てきたり・・・もうお客さんも他のメンバーも大ウケ!ナルチョなんか「ずーっとやってて!」なんて言い出すし(^^;)。しかし、CASIOPEAの「ASAYAKE」のイントロのカッティングをやろうとするも玉砕(^^;)。以前のライブで、「野呂くんに教えてもらったー♪」ってニコニコしながら弾いてたのにね(^^;)。あぁ、せっかくしっとりとした曲のイントロだってのに・・・そしてそのイントロを経て曲へ。 この曲はドラムがすごくかっこいいんですよ。音数は少ないですが、すごく聴かせてくれるドラムです。
今回はキーボードのイントロに続いて「哀愁のクジラ」へ。以前この曲は誰から始めるか?というのは決めていないと以前雑誌で読んだ憶えがあります。他には力哉さんのドラムから始まったり、是方さんのギターから始まったり・・・。力哉さんのマレットで叩くドラムと、題名通り、クジラの鳴き声を連想させてしまうような是方さんのボトルネックギターが印象的な曲。最初はマレットでまるみのある音のドラムで攻めてきて、途中からスティックに持ち替える。力哉さんの力強いドラムが、いっそうこの曲を引き立てているようにも感じる。このレポを書くにあたって、この曲が収録されてるアルバム「KOREKATA」を久々に聴いてみたんですが、原曲はテンポがやや早いですね。僕は断然「野獣王国」バージョンの方が好きです。「野獣王国」バージョンはとにかく力強い。でも、CD「KOREKATA」に収録されているものよりも、すごく雰囲気が出てると思う。是方さんは演奏後に「クジラは見えましたか?」と微笑みながらお客さんに言うことがあるんですが・・・これは野獣王国のライブを体験したことのある方なら、みなさん是方さんの問いかけにうなずくことでしょう。
「楽しんでます?・・・まだまだって言う人がだんだん減ってきた・・・」と是方さんが言えば、「だいぶ弱ってきたな」とは難波さん(^^;)。そのあとナルチョが「2階!」と叫べば「いぇーい!」とお客さんもノッてくる。「東京で「二階!」言うたら、誰も返事してくれんかった・・・東京の人は冷たい・・・RAGで演るのはええね」と是方さん。「一番野獣がやってさみしいのは六本木PIT INNやな」とナルチョ(^^;)なんか上の中華料理やさんの苦情が大変らしいですね(^^;)。「今度長いツアーがあるからネタ考えとかないとね、しゃべりのね」「去年もネタ考えてなかったけど、ますますご盛んだったよ?毎日毎日・・・」「夜のご盛んでしょ?」・・・白ける会場(^^;)。
書ききれない長い、長いMCが一段落し、「今日初めてやる曲!」と是方さん。「おぉ!」と会場が期待の声をあげる間もなく、「PURPLE SAURUS!!・・・今日はまだやってないで?」と是方さん(^^;)これも最後になるかもとのこと。うーん、新曲がライブで披露されるのはうれしいですけど、演奏曲目からはずされて曲もあるというのは、やはり悲しいですね・・・。 力哉さんのカウントで演奏スタート。今日はいつもに比べて音数が多かったように感じました。最後だから演りおさめ?(^^;) そしてお待ちかね力哉さんのソロへ。
MCは(他のメンバーに比べて)少な目ですが、ドラムソロは全然遠慮がなくて、いつものことながら感激です。ややうつむきかげんにソロを演じる力哉さん。ただただかっこいい、という言葉しか出てきません。 いつものように、シンバルで一度ソロ締めくくり、お客さんも拍手と歓声で応える。いつもならスネアのロールで再びソロに入ることが多いのですが、今日はハイハットでリズムを刻みだし、再びソロへ。前半戦以上に力強いドラムが印象的。 タムの連打、そしてリムの連打でソロを終了。最近ドラで締めくくること少ないですね。ちょっと残念です。 そして力哉さんのカウントで再び演奏スタート。ナルチョが最初のところで一瞬間違えたのもご愛敬、ギターソロへ。あんな怒濤のソロの後とは思えないドラムが是方さんのギターソロを後押しする。いつもながら、「そーいえばドラムソロの後なんだよなぁ・・・」と思ってしまうのは、力哉さんのドラムソロだけでも、十分一つの作品として聴けるモノだからなのでしょう。 「最後の曲になりました・・・」と是方さん。「え〜?まだまだこれから〜」とねだるお客さんに「みんな40過ぎてるんやで・・・」と是方さん。そーいえば40過ぎてるんですよね・・・信じられないことに(^^;) 「次は鳴瀬さんの曲です!・・・今日はもうこの曲最後かもわかりません!・・・鳴瀬さん死にます!」と是方さん。「もうこの曲15年ぐらいやってます・・・15歳の時から・・・15年・・・」とナルチョ。すぐさま「え〜?嘘つき!」とお客さん。「嘘つきです。大嘘つきです」あら、あっさり認めましたね、鳴瀬さん(^^;)「7月からは新曲でやらせてもらいます・・・ベースソロは一緒でございますので・・・曲もそっくりでございます・・・」 いつものように力哉さんのスネア一発で「NOW OR NEVER」スタート。僕はこのスネア一発の音で、いつもゾクッとさせらる。相変わらずかっこよく決まってる。カウントもなしで、スネア一発後のぴったりのベースとドラムのイントロ。ナルチョとの阿吽の呼吸とでも表現すればいいのかな?これは何回聴いてもかっこいいとしか言いようがない。 ベースが一通りテーマをやりおえると今度はギターとキーボードの暴れる番。このギターとキーボードのアドリブ合戦もたまらなく好きなんですよ。一度ライブを見たことがあるかたは納得してくれると思いますが。 そしておまちかね!ナルチョのベースソロへ。MC同様の手数の多さは見ている者を楽しませてくれる。そして、満員の会場へ降り立つナルチョ!拍手と歓声に迎えられ、気がつくとイスの上に!そしてイスの上をわたって、会場をくまなくまわる。もちろん彼のベースの音が途切れることはない。メジャーになっても会場に飛び出してくれるといいな・・・いや、こっちからわざわざお願いしなくても向こうから来てくれるでしょうけど(^^;)最後はディストーションサウンドでベースを歪ませまくり、ソロ終了!その後いつものフレーズを弾き、お客さんもそれに合わせて「ヘイ!」と腕を挙げる。 ソロが終わり、そしてナルチョのベースからテーマへ戻る。この戻り方もライブで違うんですよね・・・その時その時で違うのによくテーマにみんな戻れるなぁ・・・と感激します。 アンコールを求めるお客さんの拍手の中メンバー再び登場。そこへお客さんが「メジャーデビューおめでとう!」と、メンバー全員に花の首飾りをメンバーにプレゼント。「苦節30年、がんばってよかったな・・・」とナルチョ。力哉さんは花の首飾りを頭に巻き、まるでターバンのよう(^^;)「似合うわ!」とメンバーも笑ってました。 ここで突然ナルチョがベースを弾き出す。「ん?ベンチャーズのパイプライン?ダイアモンドヘッド?」と思わせるようなフレーズ。ギターもそれっぽいのを弾いてる。お客さんも思わず手拍子。最初はジョークでナルチョが弾いてるだけと思ってたのだが、ドラムも演奏に加わってくる・・・そしてメンバーが「おじぎー!」という力哉さんの叫びに合わせて礼。向かって左、右、中央にちゃんと礼をしてました。そして音量が大きくなり演奏スタート!最初は何の曲かわからなかったが・・・野獣王国で一番拍手の大きい曲、そう!エレキバージョン「日本の心 春夏秋冬」だったのだ!これにはお客さんもびっくり!これがナルチョがMCで言ってたプレゼントなのね・・・もう拍手喝采!!今日来たお客さん、ほんとにラッキーでしたね。ナルチョなんか曲中に"テケテケサウンド"を織り交ぜて、どこに日本の心があるんじゃい!って感じのアレンジでした。 「ええやろ、これも!春夏秋冬のニューバージョンや!!」とナルチョ。「こればっかリハーサルやっとった」なんて是方さんは言うし、「真剣に練習した甲斐があった」とは難波さんのお言葉。ここまで原曲と違う自分たちの曲の別アレンジはおそらくこれが初めてかな? そしてすぐに次の曲へ。最近演奏ナンバーに加わったカバー曲で「迷信」。なんか今からライブが始まるような錯覚に陥ってしまうような曲。それは僕がこの曲を初めて聴いた時が1曲目に披露してくれたというだけでなく、曲の雰囲気もそうさせてくれるのだろう。もう、曲自体が野獣王国としてもかなりなじんで来たように感じます。 さらに次の曲を求めるお客さんの鳴り止まない拍手の中、「年寄りをいたわるって気持ちはないのかな?」と難波さんが言えば、間髪入れず「ない!」と応えるお客さん(^^;) 「もう一曲やらせてもらいます」と是方さん。と言いながらもしばしお客さんとの歓談タイムへ(^^;)。是方さんは曲を演奏しようとギターでアルペジオを弾き出すが、それに合わせて難波さんとナルチョが唄い出すし、力哉さんは頭にまいた花の首飾りに「かわいい〜♪」なんてお客さんが言うもんだから、バスドラ踏みながら「ぷりてぃーうーまーん♪」と唄い出し、ナルチョも合わせてベース弾くし・・・(^^;) ラストはお馴染みの「LAST BLUES」。最近ではこの曲を聴かなきゃ、野獣王国のライブに来たって気がしませんね。この曲を聴く度に、野獣王国の良さを再確認させられます。是方さんのアルバム「ミスター・ハート」に収録されてる「LAST BLUES」も、おそらくこの4人での演奏だったはず。そう考えると、この4人のみでの演奏でCDになった曲はこの曲が最初かも。そう考えるといっそう感慨深いですね。 次のライブからはメジャーCDからの曲目中心となるとしても、この曲だけは野獣王国ありつづける限り、演奏して行ってほしいものです。
|