【report - 野獣他、フュージョン関係のレポ】





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野獣王国?
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ヒロカズさんのレポートです。ありがとうございます。

■1999年8月23日
野獣王国〜SWEET & THE BEAST TOUR '99〜 at ラフォーレミュージアム小倉

メンバー:是方博邦(G.)、鳴瀬喜博(Ba.)、難波弘之(Key.)、東原力哉(Dr.)、大内義昭

「嵐を呼ぶ野獣王国」

 ライブ当日、九州北部地方は昼過ぎからもの凄い豪雨で雷鳴轟く一日でした。
 予定時刻通りに自宅を出発した私は、夕刻の帰宅ラッシュを避けるべく北九州都市高速へと乗ったのですが、行くこと数分、それまでパラついていた雨は突然バケツをひっくり返したような大雨へと変わったのです。私は内心では焦りながらも視界を遮る雨のため、スピードを緩めることを余儀なくされました。しかし、しばらく行くとまわりのスピードはだんだんと落ち、やがて「渋滞」。彼方に見える電光掲示板には何か書いてあるのですが雨のためはっきりと見えません。ノロノロと近づいていくと“大谷インター事故渋滞”の文字が・・・ダメダメムード満点。しかし、不幸中の幸いか事故処理が既に終了していたため、ノロノロ運転ながらも渋滞をクリアすることに成功。『やっぱり、日頃の行いだよなぁ』と内心思いつつ、大雨や渋滞といった不幸が勘定に入っていないことに気付く。その後の道のりは力哉さんの魂が宿ったかの如きドライブテクニック(笑)で会場のラフォーレ原宿小倉へ到着。
 会場に開場5分前に着いた私はまず受付にて当日券の購入と客席のチェックを済ませたのですが、チケットには“九州アーティスト学院presence MUSIC・MISSION from Kitakyushu 1999”
『あれっ!・・・野獣王国って書いてないぞ!』
さらに辺りを見回すと先着の方々(15人位)は
(1):金髪・黒パン・黒タンク・鎖付き ロックorメタル系の方々
(2):ハイセンスなファッション? ビジュアル系の方々
(3):クラブのママ風 着物姿の女性
(4):いかにも会社帰り スーツ姿の方々

あまりにも濃い客層に
『あれっ!場所間違えたか?・・とりあえず受付の人に聞いてみよう』
私 「あの、すみません。ここって野獣王国のライブ会場ですよね?」
受付「はい、そうですけど?」
受付のお姉さんの頭上にはあきらかにクエスチョンマークが浮かんでました。チケットを買っておきながら変なことを聞く客としてインプットされたに違いないです。直後に開場作業を開始したのでいそいそと列に並ぶと、私の前には(1)の方々が6〜7人。席は自由だったので迷わず最前列ナルチョ真正面をゲットし右隣には力哉さんねらいか先程の(1)の方々が布陣、(2)と(3)の方は連れだったらしく是方さんと難波さんの中間に布陣してました。改めて開場を見回してみるとかなり広く、天井まで6〜7メートルあり客席が横に2・5・5・5・5の22席、全体で250〜300席位ありました。

 開演予定時刻を5分ほど過ぎて大内義昭氏が登場

 今日のライブが今年4月に開校した九州アーティスト学院の主催で催されていること、また大内氏と難波氏が手がけた「北九州市市政35周年記念ソング」のつながりで今日のライブが実現したことについて説明。

 続いて野獣の方々登場

 まず是方さんの軽い挨拶の後「Three Funk Bears」〜「獏の夢」をプレイ。初めて聴く野獣王国の音源は私にとってもの凄いインパクトでした。おまけに、ナルチョの真正面だったのでスピーカーからベースの衝撃波がもろに私の方へ・・・文字通り、もの凄いインパクト(衝撃)でした。「獏の夢」プレイ中には力哉さんのスティックがスッポ抜けて客席に飛んでくるハプニング(サービス?)がありました。ちょうど私の方へ飛んできたのですが、床でワンバウンドしたときに(1)の方にインターセプトされてしまいました(泣)
 怒涛の内に2曲が終了、お待ちかねのMC(メンバー紹介)へ・・・
是方さん「皆さん、楽しんでます?もしかして音の大きさにあきれてませんか?
実際の話、私も含めて会場の大多数はド肝抜かれているようでした。
是方さん「今日、初めて野獣のライブ来てくれた人どのくらいいます?」
会場の8〜9割が手を挙げる
是方さん「は〜・・・結構いらっしゃいますね〜。じゃあ、野獣のCD持ってる人?」
会場の1/3位が手を挙げる
是方さん「ほ〜・・・今日、後ろの方で7月23日に発売された野獣の新作『Sweet & The Beast』を売ってますんで良かったら買って下さい。買ってくれた人には僕がサインします。」

 まずは難波さん、大内氏とのつながりを説明。作詞・作曲が大内氏で「北九州市市政35周年記念ソング」のシングルカットアレンジを担当されたそうです。
難波さん「オリコンは逃したけど、地域的大ヒット(笑)」
是方さん「難波さんは小倉に仕事で来たことあります?」
難波さん「僕はね〜、いつだったか忘れたけど、ずいぶん昔に(山下)達郎さんのツアーでこくらにきましたね。
是方さん「私は何で来ましたかね〜?たぶん初めてじゃないですか?」
そのとき客席から「ジンサク」の声があがる。
是方さん「あっ!そうそう、ジンサクのツアーで小倉来ました。あのとき見に来てくれた人今日来てます?」
パラパラと挙がる手をめざとく数えるナルチョ
ナルチョ「1!・・2!・・3!・・3人しか来てないやん。人気ないなあ〜(笑)」
是方さん「そうですか〜。あのときのライブが今日の三人につながってるんですね〜」
ここで最前列のクラブのママ風着物姿の女性から難波さんに花束の贈呈
ここで、ナルチョがすかさず
ナルチョ「親戚の人やろ?・・・ちがうの?」
難波さん「小倉に親戚はいないんだけどなぁ」
是方さん「お姉さん、お店の人?」
ナルチョ「じゃあ、愛人だ!(笑)」
難波さん「開演前に是方くんがお客さんの入り具合を見に行ったら『難波さんお店のママがきてるよ!』って大騒ぎして何度も覗きに行くんだけど、肝心のお客さんの入り具合は全然見てないという・・・」
その後しばらくこのネタで男のオバサン三人盛り上がる。(愛人囲ってる説、クラブのママ説)

 続いて力哉さんの紹介
力哉さん「・・・・・・・・」
結局一言もしゃべらず、ひたすら深々とおじぎする力哉さん。

 真打ちナルチョの紹介
ナルチョ「えー、ただいまご紹介に預かりました・・・・」
いきなり結婚式風のスピーチに始まり
ナルチョ「力哉の奴が全然しゃべりやがりませんでしたので、ノルマとして私が話させていただきます。野獣ではMCがノルマ制でして、ノルマに対してギャラが決まります。・・(中略)・・今日はお客さんのノリが悪いとベースの音がだんだん大きくなりまして最大5倍位まで大きくなります。(ナルチョの後ろの)スピーカーもまだまだ余裕がありますんでひとつよろしくお願いします」
会場一同馬鹿ウケ
ナルチョ「(是方さんに対して)もうノルマいった?」
是方さん「まだまだやな」
ナルチョ「まだということですんで、我々アマチュアバンド・・・私なんかベースを始めて2年くらい・・・」
と、笑いをとっていると突然
ナルチョ「はい、そこまだ帰らないよ!」
クラブのママが最前列から撤収している様子
ナルチョ「まだこれからやで・・・帰るときはもっとコソッと帰らな〜、演奏してるときとか(笑)」
是方さん「お姉さん、これからお店あるの?難波さん、あとで行かなね(笑)」
難波さん「どこの店だよ!」
ナルチョ「いつもん所や(笑)」
クラブのママ「お風呂沸かして待ってる!」
難波さん「えっ!今なんて言ったの?」
是方さん「アハハ!お風呂沸かして待ってるでって!白状せな、難波さん(笑)」
ここでクラブのママの連れも撤収
ナルチョ「あっ!ゆかり(仮名)かおり(仮名)帰るんじゃない!まったく〜」
遠い目をして見送る是方さん
是方さん「さよ〜なら〜・・・・・・行ってしもうた・・・今日は途中退席される方が多いですね〜」
ナルチョ「まださちこ(仮名)がおるから大丈夫や(笑)。しかし、しゃべってるときに帰られると腹立つな〜」
是方さん「ほんま、しゃべりの時に帰った人って初めてですわ」
ナルチョ「演奏してるときに帰る人はいるのよ、コソコソッとね。音が大きいからこっちも気付かないことあるし(笑)」
ちなみにさちこさん(仮名)はクラブのママとは全く関係ない人です。このあと「うちら人気ないなー」という話に花が咲く。その中での話題、もちろんウソまみれ
ナルチョ「うちら東京でこの間20万人集めてライブやったしなぁ」
是方さん「そうそう、幕張でな」
難波さん「入場終わるまで5時間かかったし」
ナルチョ「全米ツアーもやったよな。ヴァンヘイレンの前座で・・・」
是方さん「ああ、やったなぁ」
ナルチョ「あいつらもなかなかやるよなぁ、(小声で)うちら程やないけど」
是方さん「ああ、なかなかやりよる」
ナルチョ「ヨーロッパまわったときはジェフベックやったし・・・」
是方さん「あいつも結構やるよな」
ちょっと間があって
ナルチョ「もう、やめとこ。あんまり言うとヤングギターの編集長にまた怒られる。(笑)」

 是方さんの紹介
ナルチョ「今日のゲスト!ギター、是方邦博!」
是方さん「私、ゲストですか?」
ナルチョ「そう・・・(笑)」
是方さん「まあ、ええですわ(笑)」
ここで是方さんからスケジュールの発表
是方さん「実は昨日、長野県の駒ヶ根でジャズフェスタに参加してまして、そこを4時位に出発してその日の内に小倉入りをしました。もう、初日からハードスケジュールですわ。明日は難波さんがアレンジセミナーで居残りで残りは熊本に移動です。ぜひ観に来て下さいね(笑)そのあと、鹿児島、宮崎行って、福岡に戻ってきます。ぜひ観に来て下さいね(笑)あ、そのあと広島でやりますんで観に来て下さいね(笑)」

 「Dimension Traveler」〜「哀愁のクジラ」
 「ディメトラ」噂には聞いていたが、噂通りの凄い変拍子と次々に変わるテンポについていけませんでした。でも、久しぶりに聴く難波さんの曲にどこか変わらぬポリシーというか懐かしさのようなものを感じました。
 「Ripplet」〜「European Rats」
 ノリの良い曲が続いたところで新譜からナルチョと是方さんの泣き系の”アダルティー”(是方さん談)な曲が2曲。耳に優しいひととき(笑)のはずが「European Rats」で是方さんのギターに耳をやられてしまう。
 「?」〜「Violet Papillon」
 今回のライブで唯一のコーラス曲「Violet Papillon」、曲の盛上がりであるラストで難波さん、是方さん、力哉さんが必死で演奏している中、ひとり涼しい顔でベースを弾くナルチョがとても印象的(笑)。
 「Purple Saurus」
 力哉さんのドラムソロを含む「Purple Saurus」、とにかく激しいドラムソロでした。途中、スティックが折れるハプニングあり、ソロ終了後にはスネアのトップが破れたのか、交換してました。是方さんによると、力哉さんは前日の駒ヶ根から徹夜だったそうです。
 「Savanna Run」
 ナルチョのチョッパーが炸裂する「Savanna Run」、イントロ8小節目のトメで力哉さんが「ハッ!」受けてナルチョが「アウッ!」と吠えてました。お茶の間乱入はもちろん椅子渡りを披露してくれました。
 「Gold Rush」
 この曲はアンコールでやってくれたのですが、メンバーが再びステージに出てきたときにはしっかりとビールを手に持ってました(笑)そして、是方さんがワウギター(?)で「アリガト〜」をやってくれました。

 最後に・・・
 今回のライブで初めて野獣の音と映像を鑑賞した訳ですが、正直言ってもっと早く知っていれば、出会っていればと思わされる内容でした。ロックバンドのパワーとパンクバンドの音量とフュージョンバンドのテクニックと噺家のオーラルテクニック(?)を兼ね揃えた野獣王国というのが私の感想です。
 未熟な文章でレポートになってないかもしれませんが、少しでもライブの様子が伝われば、またこの長文を読んで下さった方が野獣王国のライブに行ってみようかなと思ってくれれば幸いです。





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