【report - 野獣他、フュージョン関係のレポ】





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eyeさんのレポートです。ありがとうございます。

■1999年8月26日
野獣王国〜SWEET & THE BEAST TOUR '99〜 at 鹿児島RUSTY

メンバー:是方博邦(G.)、鳴瀬喜博(Ba.)、難波弘之(Key.)、東原力哉(Dr.)、大内義昭

<目次>      1.はじめに〜野獣王国への道のり〜
          2.19時40分スタート!
          3.MCキーワード
          4.終わりに

  1.はじめに〜野獣王国への道のり〜

 私は、2度のニアミスと、1度の失態を経て、今回のライヴに臨みました。 この悔しさと喜びを,始めに述べさせてください。

 96年8月23日、生まれて初めて六本木ピット・インに行った。青木智仁さん のSOURCE(メジャー・デビュー前)を観て、何気なく会場のチラシを持ち帰る。 その中に「東原力哉4Days」があり、ピット・インらしくない『野獣王国』の名前 のインパクトに驚く。
 2年後の98年7月5日、地元鹿児島でのT-SQUARE。須藤さんのMCで、 1週間前に野獣王国が出演していた、と是方さんの伝言を述べられた。また、 会場のチラシで、24日の宮崎のジャズ・フェスに野獣王国の名前を見つけた。
 翌日から、『パワー・ジャングル』とチケット入手に奔走し、ライヴ1週間前に 購入。曲を聴きこむ間もなく、MDを電車の中で聴きながら会場へ...。
 しかし、雨のオールナイト!野獣が出演した深夜1時ごろ、もう体力は限界。 是方さんのパープルのジャケット、難波さんの髪が風に揺れて..あとはよく 見えない、思い出せない...。悪条件でも演奏を続ける姿が、雨よりも激しく 観客の心を打ちつける。演奏をちゃんと聴いてあげられないのが残念だった。 私は、『アリス』しか判らなかった。是方さんの「帰らんといてなぁ」という励まし が、とても嬉しかった。いつかオリジナルのライヴを観ようと決意。約1年後の 待望の鹿児島公演に駆けつけた!夫婦で正面の2列目に陣取って.....。

  2.19時40分スタート!

 新作からの曲を中心に、代表曲も取り入れたメニューで入門編の印象です。 観客が前回より少なく、CDも聴いていない人が多かったようでした。私もじっく り観るのは初めてで、探り合いの様子。

 予定より10分遅れて、新作の1曲目でもある『スリー・ファンク・ベア-ズ』で幕 を開けた。リハーサルが外まで響いてこの曲も聴いたけど、もう関係ない!! 目の前で、間近で聴けるなんて、夢のようで涙ぐんでしまった。車での移動に、 開演前はさすがにお疲れの様子でしたが、ステージでは水を得た魚のように、 1曲目から全開でした。肘から汗が流れ落ちるほど、既に汗だくの是方さん。 時折優しい笑顔を覗かせて会場を見渡す力哉さん。憧れの先生、難波さん。 そして、初めて生で観る鳴瀬さん。誰を観ていいのか困るほど、素敵な4人。
 2曲目の『獏の夢』は、ビデオで何度も予習した気合の曲。CDやビデオでも 好きでしたが、やっぱり生ですね。ソロのあとグワ〜ッと盛り上がって、すうっと 戻るところ、大好きなんです。涙ぐんでる場合じゃないぞ、と思い直した。

 「1部制でたっぷり演ります。よろしく!」という是方さんの短い挨拶と曲紹介 に続いて代表曲の『ディメ・トラ』と『哀愁のクジラ』。よく考えると、どちらも生 向きじゃないような...でも、そこはさすがです。誰も手拍子できない緻密 な曲と、海原に浮かぶような雄大な曲、どちらも野獣王国でしか味わえない 素晴らしい世界だと思う。

 さて、MCに突入。なにぶん長いし面白すぎて、ここからしばらく、話と曲順が 前後するかもしれませんので、ここであらかじめ、お詫びします。
詳しくは <3.MCキーワード>をご参照ください。まずは、ローカルネタから。 第一声は「暑い!」鹿児島は8月下旬からやっと夏らしくなり、この日も33℃の 蒸し暑い日でした。是方さんの「今日は(桜島の)灰、降ってないんですねぇ」 に会場は「ハイ」と応え、「今日のお客さん、おもろいなぁ」となごみムードに。

 お待ちかねのメンバー紹介は、難波さんから。野獣では1年ぶりでも、1月に 達郎さんのツアーで来鹿していたので、「コンサートに来た人?」と訊かれて、 手を挙げる人が数名。そこから、ツアーの規模について。今回熊本から鹿児 島まで車に乗り合わせて、力哉さんが運転手だったので、「ゴキブリ・ツアー」と 呼んでいた。ちなみにカシオペアは「せみ・ツアー」だと。達郎さんのツアーは スポーツ・トレーナーや、コックが同行する豪華版だったそうで、自分達はアマ チュアだ、と拗ねた様子。難波さんは、6月からのライヴ生活に「忙しいのに儲 からない。スポンサーを募集する。個人でもOK」とのこと。続いて力哉さんの番 で、難波さんに「花嫁と奴隷募集中」と言われて困っていました。力哉さん自身 マイクを持たず、太鼓で合図し是方さんが通訳。そして、真打鳴瀬さん登場。

 司会者口調で、ほんとによくしゃべる!みなさんが、書ききれないというのも よく解りました。始めは野獣王国とはどんなバンドかというテーマで、結論は、 「家庭菜園バンド」。手塩に掛けて育てる、いい例えですが、話がそれて... 「おやっ?こんなところにキュウリが。」とあやしいムード。このネタは、後半ま で使われ、しまいには「おやっ?」と言うだけで、みんなが笑うほどでした。
 それから、是方さんの紹介に入ったはずが脱線続き。「曲やろうや〜」という 是方さんの言葉で、楽器を持ち換えてチューニング。この時の会話も面白かっ た。これも楽器を換えるたびに反復して使われました。
 曲順はこのあたりで混乱しているので詳しく書けませんが、『リプリット』を 演奏してMCに戻り、熊本が初演の『まほろば’99』、またMCで『ヨーロピアン・ ラット』『ヴァイオレット・パピヨン』という感じだったと思います。
 このあとさらにMCを交えて、野獣名物2連発!
ドラム・ソロたっぷりの『パープル・サウルス』そして<客席乱入>といえば 『サヴァンナ・ラン(乱?)』これを観るまでは帰れないと思っていたので嬉しか ったです。
乱入はテーブルを渡り歩いて1周、後ろカウンターや、子供連れのテーブルまで 押しかけて...私は見えなくなってからは、力哉さんを見つめていました。鳴瀬 さんに注目してる間も、力哉さんが応え続けているんですよね。客が座っていて 本調子ではなかったでしょうね、寄り道せずにステージに。前の方で立っていた のは私だけだったような。それでも大喝采で盛り上がりこれで1部は終了。

 楽屋に入って、すぐにアンコールへ。
 その前に、私達夫婦は差し入れを持参していたので、この時に渡しました。
私が前に出て、一人で出てきた是方さんに差し出し、しっかり握手。 その品は、地元でも手に入れにくい「幻の焼酎」と呼ばれて、焼酎党の間では 有名な、でも知らない人も多い不思議なものでもある。

荷物になるので飲みきるよう一升瓶一本を献上。他に差し入れする人もなか ったので、そのままこの焼酎の話題に...。この時ステージには是方さんだけ だったので、「俺一人で飲んでいいの?これ有名なの?」と言われました。そこ に難波さんが現れて、「これが幻の焼酎?」とフォローのお言葉。開演前に説 明の手紙を渡したので、もうお読みだったことに驚いて、言葉に詰まった私は うなずくのが精一杯....。会場から「そうらしいよ」と助けてもらい、ほっとし ていると、今度はラベルを見ていた是方さんが、「OO商店って、あなたのところ で造ってるの?」と訊くのでまたどっきり。偶然同じ名前だったことも、すっかり 忘れていました。
 難波さん「スポンサー、パトロンの他に貢物も受け付けます」
 是方さん「おひねりも」、難波さん「物が飛んでくるかも」メンバーが揃うと一升 瓶を抱えたまま是方さん「アンコール、これでいこか?音出ぇへんけど」とかき 鳴らす真似をしていました。「明日の宮崎、これでボロボロやなぁ」で爆笑。

アンコールは2回。初めは『ゴールド・ラッシュ』で軽快に。ここでもみんな座って いたので、盛り上げようと最後まで手を抜きません!野獣は熱い!
この時は難波さんも跳んでいたような...。
一度楽屋に戻って、『ラスト・ブルース』で締めくくり。この3時間を、今日1日を 振り返り、心にしみる名演でした。22時30分、熱い夜が更けていきました。

  3.MCキーワード

ここでは、思い出したことをあれこれ....。

スポンサー募集中〜キーボードの背面に名前を入れてもらえる、らしい。
     ジョークとも、本気とも取れる発言です。
     着物姿の女性云々は、一切出なかった。

移動〜「駒ヶ根からバスで当日中に九州入り...」と是方さんが言うと、
     「バスだけちゃうでぇ。新幹線も。」と難波さん。
     熊本からは力哉さんの運転で鹿児島入り。眠ろうとしても力哉さんが
     唸るとかで、メンバーは寝不足気味。MCが冴えると、
     「寝てないからかな?」と鳴瀬さん。かなり飛ばしてきたのか、
     助手席だった難波さんは「怖かった」と。
     『パープル・サウルス』の後に「今日の運転のような、凶暴なドラム・
     ソロでした」と難波さん、よっぽど怖かったようですね。

お客さん〜去年より少ない、とみなさんはがっかり。鹿児島は案外素朴な人
     が多く大人しいけど、火が付くとすごく盛り上がります。今回は、CDを
     聴いていない人もCD買って帰ったので、次に期待してください。
     難波さんの「次は友達を二人ずつ連れて来るように」に応えましょう。
     こちらで流れていないCMの話題などで私たちが反応に困っていると、
     フォローするのは是方さん。時々「面白い?」「楽しんでる?」と様子を
     伺っていました。何だか申し訳ない。
     「アリーナのみなさ〜ん!」反応良好。「2階席のみなさ〜ん!」には、
     アリーナの私達も手を振ったので、注意されました。どこからが3階
     なのか?後ろの人たちも乗りがよかったですよ。「去年は泣かされた」
     という子供がいたけど、免疫ができたのか、1度も泣かなかった。

やくざと記念撮影〜新作アルバムのリリースに合わせた雑誌の記事で、
     ドラム・マガジン9月号の話題に。メンバー内で「やくざと記念撮影」
     と盛り上がっていました。私はそのページを開いて、キーボードの
     譜面立てに載せています。(ポスター代わり)
     関連雑誌では、ベース・マガジン8月号の力哉さんとの対談が
     一番濃い!と言う話でした。

鳴瀬さん〜楽器を置いてMCに専念するので、是方さんに突っ込まれました。
     「楽器持ってないと、オレ誰なんや〜?と思う」と自覚していた。
     そもそも楽器を換える間にMCがあるから、違いますか?

チューニング〜是方さんと鳴瀬さんは、話の区切りに「チューニング」と言って
     チェックするんですが、是方さんが「おおてるぅ?」と訊くと鳴瀬さんも
     「おおてる」とうなずき、そのうち「似てる、似てる」と親指を立てて、
     バッチリと言う合図を交わして次の曲へ...。似てるって?

      終点まで〜熊本が初演で鹿児島が2度目の『まほろば’99』、鳴瀬さんからは、
     「熊本では無事終点まで行けた...今日は?終点まで行けたら大き
     な拍手、もし行けなくても拍手を」もちろん大盛況の喝采でした。

おトイレですか?〜小倉のMCの時にちらほらと帰る人がいたらしく、誰かが
     席を席を立つと「おトイレですか?」と鳴瀬さん。しばらく話して曲にい
     く時も、みんなを待ってから、とその間トイレの様子(メイク直し)を実
     演。ドアが開くとドラム・ロールが響き「新婦のご入場!」。直後にもう
     一人。「新郎です!」と言ったのに女性で、口元をおさえて鳴瀬さん
     「もしかして?でも個人の自由...」 と嬉しそう。芸風と言われて
     「ゲイ?」と喜んでみたり、キュウリがお気に入りだったんですよ..。

ワ〜オゥ!〜リハーサルで誰かが吠えていたので、気になっていたんですが、
     力哉さんがMCの時に、サンプリングで披露。でも力哉さんの声じゃ
     ないそうで、メンバーも「違うの?」と訊いていました。うなずくだけで
     鹿児島では力哉さんの声聞けませんでした。福岡が羨ましい。

  4.終わりに

 楽屋は、ステージ脇で狭いので、メンバーは楽屋前のカウンターにて 飲食していました。時間がなかったのか軽いものとビールを。 もっと栄養のあるものを食べてほしい、大切な身体なので。 ドアを閉めて力哉さんと鳴瀬さんは中に、是方さんと難波さんは 楽屋前のカウンターに掛けていらっしゃいました。
 アンコールでも、汗を拭うとドアの外に立っていました。 特設の楽屋を用意してあげたい、というのも感想のひとつ。 個人では、どうしようもないですが...。
地域限定の付き人(奴隷?)として、夫婦でお仕えしたいです。

 大変な思いをして、南端の街まできていただき嬉しかったです。 間近で体験できて、ますます4人のファンになりました。 次はもっと盛り上げたいと思いますので、  これに懲りずに、3度目の来鹿をお待ちしています。

 また、いつか本場のライヴにも行ってみたいので、 遠征の際には、みなさまよろしくお願いします。

   甲斐 愛(eye)  鹿児島県 在住





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