小原一明さんのレポートです。ありがとうございます。
■1996年12月31日
岡山城築城400年記念 カシオペアwith菅沼孝三
メンバー:野呂一生(G.)、鳴瀬喜博(Ba.)、向谷実(Key.)、菅沼孝三(Dr.)
大晦日の夜7時半ごろ会場である岡山城につきました。最初に断わっておきま
すが,野外でのコンサートでした。その時はあまり寒くなかったので,これなら演奏す
るほうも楽かなと思っていましたが,開演時には,それが安易な考えだったということ
がわかりました。
開場の9時まで立っぱなしで待ったおかげで,最前列に陣取ることができまし
た。
しかし,なんと全席立ち見ということでカシオペアのステージが始まる午前1時まで再び立っぱなしということが,自動的に決定しました。10時から新年の0時すぎまで,年越しのイベント,カウントダウンなどがあり,0時すぎから,鬼太鼓座(おんでこざ)という和太鼓のグループのステージがあり,その最後に観客席に降りて太鼓をもって練り歩いているあいだにステージ上の太鼓は片付けられ,一緒に見にいった僕の友人は「要塞」と呼ぶ菅沼孝三のドラムセットが最初に台に乗せられて運ばれて来て,次々とメンバーの器材が同様に運ばれてきました。 ローディーの人が少しチェックした後,野呂さんを先頭にメンバーの登場です。カシオペアを聞き始めて約6年やっと野呂さんに会うことができました。もう太鼓なんかそっちのけでファンはステージを見ています,マニアックなことをいうと,野呂さんのエフェクターでプリアンプが新しいものにかわっているみたいでした。
「野呂さ〜ん」「向谷ー」「ナルチョー」と男性ファンの野太い声援の中,菅沼さんだけ「孝三さ〜ん」「手数王ー」と黄色い声援が飛んでいました,フラジャイルのライブを見にいった時も思いましたがあの人は女性のファンが多いんですね〜。もうすでに寒いのと立ちっぱなしだったこともあって僕の膝はガクガクでした。
そして太鼓が鳴りやんだ1時,カシオペアのステージのスタートです。僕の予想どうり1曲目はBLOOMINGでした。ただでさえ今までのカシオペアにはない,ヘヴィーなリフで始まるこの曲がライブとなると,よりヘヴィーでかっこいいです。ギターソロも長めでした。
2曲目はTHE MIND QUAKEでした。最初の2曲はギターシンセをつかってまし
た。
そして向谷さんのMC,
「20年ぐらいカシオペアをやっているけどこんなところでやるのは始めて」
「野呂さんは1月1日が誕生日でこれで40才」こんなMCのあとカシオペアのスタンダードナンバーをということで,
3曲目 TAKE ME 4曲目 DAZZLING
が演奏されました。さすが手数王TAKE ME のリムショットの数からして違います。
再びMCをはさんで
5曲目 SET SAIL
6曲目 JUST ONE WAY
絶対にやるだろうと思っていましたが,JUST ONE WAYのドラムソロの所で孝三さんのお得意の3拍フレーズがでました。1,2,3,4と拍が進む中,ドッコ,ドッコ,ドッコ,とハネたフレーズに野呂さんはリズムを合わせているようでした。
MCで向谷さんもいってましたが,岡山城は川沿いにあり,この夜はスモッグがすごくて,自然のスモークになっていました。そして,
8曲目 GALACTIC FUNK
野呂さんが前に出てきてチョッパーソロをやって,戻るときにスモッグを吸ったみたいで,その後のソロをせきこみながら弾いていました。この曲だとドラムソロを期待してしまいますが,無難なドラムソロでした。
MCとメンバー紹介の後
9曲目 TRANCE EVOLUTION
照明がかっこよかったです。
やっぱり最後はこの曲でしょう。「夜明けはまだだけど......」と向谷さん。
10曲目 ASAYAKE
客席の右側にファンがかたまっていたみたいで,かけ声をだしたり,キメに合わせて手を挙げたりしていたのは,右側だけでした。ギターソロは結構熱いものでした。
最後に全員でステージ前に出てきてくれたんですが,菅沼さんって結構小柄なんですね,あの寒さの中,汗びっしょりでした,さがるときステージの端で互いに握手をしていたのが,印象的でした。イベントなのでアンコールはなし!
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